「かわいい」
「はいはい」
「かわいいかわいい」
「鳴海さん」
「なにー?」
「貴方、眼が悪いんじゃないですか」
「じゃあ、もっと近くでライドウ見るー♪」
ぎゅうっと抱きついて、擦り寄ってくる男は、今日も酒臭い。
「・・・・・・アルコォル無しで云ってくれればいいのに」
「何か云ったー?」
「いえ別に」
「いかんよライドウくん」
「はい?」
「いかんいかん。嘘はいかん」
「嘘なんて・・・・・・」
「悪い子」
まるで聖職者のように、瞳をのぞき込んできた。
「そんな子には、手取り足取り教えてあげなきゃいけないなぁ」
「補修もしてくださいね」
わざと耳元で「課外授業も」と囁く。
「・・・・・・誘い過ぎ」
くくっと笑われて、恥ずかしくなったが、
唇を甘く噛まれ、下着の下を探られて、
今日もなし崩しに夜を明かすのだった。
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何このひとたち。
さぶいぼ!<お前がいうな
2008.1.22