「さーさーのーはーさーらさらー」
 
 にこにこ、うきうき。
 そんな擬音語が似合いそうな鳴海は、いそいそと手を動かしている。
 ライドウは、笹の擦れ合う涼しげな音に、手元を覗き込む。
「何をしているんですか」
「んん? 七夕の準備だよ」
「七夕・・・・・・」
「そ。笹に願いを込めるんだよ」
 これ使っていいから、と差し出されたのは、色とりどりの短冊。
 どこから調達したのか、金粉をあしらった豪奢な和紙もあれば、透かし模様の入った可愛らしい千代紙もある。
 ゴウトも感心し、ちらりと鳴海を見た。
「てっきり打ちそこねた報告書の裏紙かと思ったがな」
「ゴウトにゃん・・・・・・俺は風流人ですよ」
「ゴウトにゃん云うな。ま、今日は認めてやろう」
「へいへい」
 ぽりぽりと頭を掻く鳴海に、猫が喉を鳴らす。

「あの・・・・・・」
 掌の短冊を、恭しく持ったまま、ライドウは二人に尋ねた。

「七夕って、何ですか」

 ゴウトと鳴海は顔を見合わせた。













ゴウトに聞く→★

鳴海に聞く→

???→

???→注意! 一部、女性向け表現あり)












 七夕SSです。今回は、選択肢を設けてみました。
 でも、続きはいつできるんでしょうね(え?)何せ七夕だと気づいたのは、当夜でしたから(泣)
 それに、笹の葉~♪の歌って、この時代にあったのかなぁ。
 「???」は、リクエストがあったら受け付けます(笑)
  なるべく早めに続きを更新します!

                                        2006.7.07